「いままで本当にありがとうございました。

もうここに来ることがないと思うと・・・」

そう言ったところで、体の奥深くから突き上げてくる悲しみを感じ、

絶句してしまいました。

父母が7年お世話になったのは長かったのか短かったのか、

それは分かりませんが、安心して過ごしてもらえた事にホッとしています。

母が亡くなった時、私はあと一歩で間に合いませんでしたが

母の側にはいつもお世話くださったスタッフの方たちが見守っていてくださいました。

母の死を知ったほかのスタッフの方々や

父母が二人で暮らしていた時お世話してくださったスタッフの方々が

次々とやってきては口々におっしゃるのです。

「お母さんにはいつも元気をいただいていました。」

「お会いするとにこっと笑ってくださるんですよ」

「わたし田鶴さんのこと、ひそかにエンジェルって呼んでいたんです」

私の知っている母とは随分と違う母の様子に信じがたい気持ちでしたが、

聴きつづけているうちに私の中の母の姿がどんどん変化していきました。

母の10歳下の妹である叔母からも母が随分と

私のことを心配していたと聞きました。

私の知らない母の姿。

私の知らない・・イエ、知ろうとしなかった母の気持ちを

母が亡くなってから知るなんて。

母はずっと気を張り詰めて生きていたのかもしれません。

晩年は父とのいさかいも納まり、緊張感から解放され

心のびやかに、生まれてきたとき本来の母の心に戻れたのではないでしょうか。

周りのスタッフの方々の心を癒して暮らすことが出来た母は

人生で一番幸せな時を過ごせたのだと思います。

===今日の発見===
一人で介護していたら
決して見ることのできなかった母に
出会わせて頂きました。
母のことを伝えてくださった皆さんに
心から感謝します。
===========